1. ホーム
  2. バイオサイエンス製品
  3. 倒立顕微鏡
  4. 研究用倒立顕微鏡 ECLIPSE Ti2 - 特長・機能

印刷用ページ

研究用倒立顕微鏡

ECLIPSE Ti2

かつてない広視野観察への挑戦

大型化を続けるカメラセンサーやPCの処理能力の向上を背景にした大量データの高速取得が、ライブセルイメージングの新たな可能性を拓きます。Ti2は、視野数25の比類ない広視野により、顕微鏡画像サイズの常識を一新しました。日常的な観察からハイコンテントスクリーニングまで、圧倒的な広視野で新時代のライフサイエンス研究の要求に応えます。

微小管をAlexa Fluor® 488で染色した培養神経細胞。DS-Qi2カメラを使用して画像取得。CFI Plan Apo λ 60x対物レンズ使用。
画像ご提供:Josh Rappoport, Nikon Imaging Center, Northwestern Univ.
サンプルご提供:S. Kemal, B. Wang, and R. Vassar, Northwestern Univ.

明るく均一な広域照明

高輝度LEDにより、光量が不足しがちな高倍DIC観察でも、広い視野を明るく観察可能です。内蔵のフライアイレンズにより、視野の端まで均一な照度が得られるため、継ぎ目のない定量的なタイリング画像を高速で取得可能です。

高輝度LED照明装置

内蔵のフライアイレンズ

蛍光照明光学系は広域化と小型化を両立。クォーツ製のフライアイレンズが紫外域を含む広い波長範囲での高い透過率を実現します。大口径のハードコート蛍光フィルターキューブは、広視野・高S/Nの蛍光イメージングを長期間にわたって保証します。

広視野蛍光照明装置

大口径蛍光フィルターキューブ

大口径の観察光学系

内部観察光路を再設計し、ボディサイズはそのままに大口径化を実現。カメラポートにおける視野数25を達成しました。従来比約2倍のエリアを観察できるため、sCMOSカメラなど大型センサーの性能を最大限に引き出せます。

チューブレンズを大口径化

視野数25の大口径カメラポート

広視野に最適な対物レンズ

像の平坦性に優れた対物レンズシリーズにより、視野の周辺まで高品質な画像が取得できます。OFN25対物レンズのポテンシャルを最大限に活かすことで、より多くの画像情報を高速で効率的に取得することができます。

広視野をワンショット撮影

ニコンFXフォーマットのFマウントカメラDS-Qi2/Ri2は、プロ用デジタル一眼レフカメラ向けのCMOSセンサーを研究用途に最適化。高速高感度のライブセルイメージングを実現し、Ti2の広視野性能を最大限に利用できます。

一眼レフカメラで培った技術を顕微鏡観察に最適化

DS-Qi2

DS-Ri2

フラッグシップを支える光学技術

顕微鏡の性能の神髄とも言えるオプティクス。ニコンは独自の無限遠補正光学系CFI60に結実した技術でバイオイメージングの進化を支えます。高いNA・透過率・平坦性や、妥協なき収差補正、長作動距離を誇る対物レンズと、その性能を最大限に引き出す顕微鏡設計。そのいずれもが、あらゆる観察手法での最高の画像を約束します。

アポダイズド位相差

ワンランク上の位相差観察が可能です。対物レンズ内のアポダイズド位相リングによる選択的な透過率変調により、一般的な位相差像のアーチファクトに隠された、数μm以下の微細構造のコントラストを劇的に向上します。

アポダイズド位相板を内蔵したAPD対物レンズ

アポダイズド位相差画像:
BSC-1細胞。CFI S Plan Fluor ELWD ADM 40xC対物レンズ使用。

外部位相差(Ti2-E)

高NA油浸対物レンズや深部観察に適した水浸対物レンズを使用して、高分解能の位相差観察が可能です。光を吸収する位相リングを内蔵した位相差対物レンズを使用しないため、TIRFなどの微弱蛍光観察や光ピンセットとの併用が可能です。

落射蛍光/外部位相差画像:
GFP-αチューブリンで標識したPTK1細胞。CFI Apo TIRF 100x Oil対物レンズ使用。
画像ご提供:Alexey Khodjakov, Ph.D. Research Scientist VI/Professor, Wadsworth Center

DIC(微分干渉)

培養細胞などの薄いサンプルから立体的なサンプルまで、高い解像度とコントラストが追求できます。対物レンズごとにプリズムを装着できるため、低倍から高倍まで多様なサンプルを最適な条件で観察可能です。

対物レンズに応じてDICプリズムをレボルバーに装着

DIC/落射蛍光画像:
DAPI, Alexa Fluor® 488, Rhodamine-Phalloidinで染色した神経細胞。25mmの広視野画像をDS-Qi2カメラで取得。
CFI Plan Apo λ 60x対物レンズ使用。
画像ご提供:Josh Rappoport, Nikon Imaging Center, Northwestern Univ.
サンプルご提供:S. Kemal, B. Wang, and R. Vassar, Northwestern Univ.

NAMC(ニコンアドバンスドモジュレーションコントラスト)

卵母細胞などの無色透明サンプルを、プラスチックディッシュでも高コントラストに観察可能。陰影をつけた疑似3D画像を取得できます。モジュレーターは回転可能なため、陰影の方向を任意に調整できます。

モジュレーターを内蔵したNAMC対物レンズ

NAMC画像:
マウスの胚
CFI S Plan Fluor ELWD NAMC 20x対物レンズを使用。

自動補正(Ti2-E)

対物レンズの能力を極限まで引き出すには、サンプル内の不均一な屈折率分布やカバーガラス厚、温度変化に合わせた補正が必要です。ハーモニックドライブ駆動の自動補正環対物レンズと自動補正アルゴリズムにより、最適な補正環調整がワンクリックで達成できます。

ハーモニックドライブにより補正環を精密制御

超解像画像(DNA PAINT):
α-チューブリン(緑)とTOMM-20(紫)を超解像で可視化したCV-1細胞。
CFI Apo TIRF 100x Oil対物レンズを使用。

落射蛍光

ニコン独自のナノクリスタルコートを施したλシリーズ対物レンズは、広い波長域での高透過率と収差補正を求められる多色蛍光観察に最適です。さらに波長特性を向上した新蛍光フィルターキューブと、ノイズターミネーターをはじめとする背景光対策により、微弱光による1分子観察や発光観察においても高いS/Nを実現できます。

発光画像:
発光性Ca2+プローブNano-lanternを発現したHeLa細胞。励起光を当てずに細胞内カルシウムを観察。
CFI Plan Fluor 40x Oil対物レンズ使用。
サンプルご提供:大阪大学 産業科学研究所 永井健治教授

揺るぎないフォーカスの安定性

きわめて小さな温度変化や振動でさえも、顕微鏡観察においてはフォーカス位置に大きな影響を与えることがあります。Ti2は静的・動的なアプローチによりあらゆるシーンでのフォーカスずれを解決。長時間タイムラプス観察やマルチポイント観察においても、ナノスケールの世界を忠実に捉えます。

堅牢性・安定性を向上(Ti2-E)

レボルバーに近接した剛性の高いZ駆動機構

フォーカスの安定性を向上するには、対物レンズ近傍の物理的変化を最小限に抑えることが重要です。Ti2はZ駆動機構を小型化し、レボルバーの近くに配置することで、耐振動性能を大幅に向上しました。対物レンズの位置が高くなるステージアップ時であっても、厳しい精度が要求される1分子イメージングや超解像観察に優れたパフォーマンスを発揮します。

Z駆動モーターを省力化し、PFS(パーフェクトフォーカスシステム)の検出部を対物レンズから機械的に分離することにより、レボルバー部への荷重と対物レンズへの熱伝達を大幅に低減。3次元方向への微小ドリフトを抑制しました。

パーフェクトフォーカス(Ti2-E)

試薬投入や長時間観察、Zスタックやマルチポイント撮影など、あらゆる要因によるフォーカスずれの解消には、PFS(パーフェクトフォーカスシステム)が不可欠です。PFSはニコン独自の光学式オフセット技術により、参照面(ガラス界面)を検出しながら任意のZ軸面を追跡。内蔵リニアエンコーダーと高速アクティブフィードバックにより、あらゆるフォーカスずれを高い精度でリアルタイムに補正します。長時間の複雑なシーケンスの画像取得においても、常に焦点の合った信頼性の高い画像を取得することができます。

PFSに内蔵されたダイクロイックミラーの波長特性

PFSはプラスチックディッシュを使用する日常の観察から、1分子観察・多光子観察などの応用分野まで幅広いシーンに対応。紫外から近赤外の広い波長域の観察に使用でき、赤外レーザーを利用する光ピンセットとの併用も可能です。

ウォーターイマージョンディスペンサー(Ti2-E)

ウォーターイマージョンディスペンサーをPFSと併用することにより、水浸対物レンズを用いた長時間のイメージングが可能となります。ウォーターイマージョンディスペンサーは、水浸対物レンズの先端の浸液の量を自動的に調整するため、タイムラプス中の浸液の蒸発や過剰給水の心配もありません。全ての水浸対物レンズを使用して、収差のない高解像・高コントラストなタイムラプス画像を、長時間にわたり安定して取得できます。

デュアルマイクロノズルにより、水浸対物レンズ先端の浸液量を自動的に調整します。

対応対物レンズ

  • CFI アポクロマートLWD Lambda S 20XC WI
  • CFI アポクロマートLambda S 40XC WI
  • CFI アポクロマートLWD Lambda S 40XC WI
  • CFI プランアポクロマートVC 60XC WI
  • CFI プランアポクロマートIR 60XC WI
  • CFI SR プランアポクロマートIR 60XC WI
  • CFI SR プランアポクロマートIR 60XAC WI

顕微鏡がミスのない操作をサポート

もう顕微鏡の調整手順に迷うことはありません。アシストガイド機能を使用すれば、顕微鏡がセンサーからの情報をもとに、次に何を操作するべきかをナビゲーションします。ヒューマンエラーを省き、研究者が貴重な時間を研究そのものに活用できるようサポートします。

顕微鏡の状態を常に把握(Ti2-E/A)

内蔵センサーで各部の状態を検出

Ti2の内部に設置した複数のセンサーが、顕微鏡各部の状態を常時確認。PCで画像取得する際には顕微鏡の状態が画像のメタデータに記録されます。実験の再現や取得データの検証をおこなう際も、取得条件や設定条件を簡単に確認できます。また、視野および瞳共役面を撮像する内蔵カメラにより、位相リングの調整やDICの暗十字を確認できます。TIRFなどのレーザー照明の調整を安全に確認することも可能です。

状態インジケーター

顕微鏡の状態は顕微鏡前面のインジケーターやタブレット端末に表示できるため、操作ミスを大幅に低減できます。

操作手順を丁寧にガイド(Ti2-E/A)

アシストガイド機能は、センサーと内蔵カメラの情報を活用して、観察方法ごとの操作手順をタブレット端末やPCに表示します。観察手法のセットアップからトラブルの解決まで、インタラクティブに段階を追って手順をナビゲーションします。

設定ミスを即座にチェック(Ti2-E/A)

不適切な状態のデバイスを表示

研究用顕微鏡のトラブルシューティングにおいて、問題の特定に手間取ることは作業効率を著しく低下する可能性があります。また顕微鏡を複数ユーザーで共同使用する場合には、想定外の設定変更が行われている場合があります。チェックモードは、目的の観察方法に対して顕微鏡各部の状態が正しいかどうかを即座に診断します。ユーザー独自のチェックポイントの作成も可能です。

直感的なインターフェースデザイン

顕微鏡の操作を意識することなく観察だけに集中したい。Ti2は研究者のニーズに応え、直感的な操作を実現するためにスイッチやボタンの配置から形状まで一新。観察方法ごとに操作系を分類したゾーニングデザインを採用しました。たとえ暗室中でもボタンの位置に迷うことはありません。

ゾーニングデザイン(Ti2-E/A)

Ti2のボタンやスイッチの配置は、観察する照明の種類によって分類されています。透過観察の操作ボタンは顕微鏡の左サイドに、蛍光観察のボタンは右サイドに、両方の観察で使用するボタンは正面に配置。覚えやすい配置のため、観察方法の切替えや暗室での実験時にも気を取られることなくサンプルに集中できます。

シャトルスイッチ(Ti2-E)

レボルバーや蛍光フィルターターレットを、手動に近い感覚で回転切替え可能。スイッチを押し込むことで、蛍光シャッターなどの関連する操作も行えます。BAフィルターホイールや外部位相差装置の操作を割り当てることも可能です。

ファンクションボタン(Ti2-E/A)

シャッターなどの電動デバイス制御や、I/Oポートからの信号出力によるトリガー撮影など、100以上の機能が選択できます。複数デバイスの設定を登録し瞬時に観察方法を変更するモード機能も割り当て可能です。

フォーカスハンドル(Ti2-E)

フォーカスハンドルを握ったまま操作できる位置にZ粗動ボタンとPFSボタンを配置。それぞれのボタンは形状が異なるため、目視の必要なく確実に操作できます。フォーカス速度は使用する対物レンズに応じて自動調整されるため、常に最適な速度でストレスのないピント合わせが可能です。

ジョイスティック・タブレットから制御(Ti2-E)

ジョイスティックはステージ操作が行えるのはもちろん、フォーカスハンドルやPFS ボタン、ファンクションボタンを搭載。さらに、XYZ座標や顕微鏡各部の状態をディスプレイ表示できるため、顕微鏡から離れた場所での操作も快適です。また、タブレット端末などのスマートデバイスを顕微鏡にWiFi接続することにより、グラフィカルで多機能な顕微鏡コンソールとして使用できます。

スマートフォン/タブレット用アプリ「Ti2 Control」

Ti2-E/Ti2-Aの設定、Ti2-Eの制御、Ti2-Aの状態表示とアシストガイドが行えます。

アプリのダウンロード

「Ti2 Control」は、App Store® またはGoogle Play™から無料でダウンロードできます。
iPhone®、iPad®またはAndroid™端末にアプリをダウンロードしてご利用ください。対応端末については、下記の「動作環境」をご参照ください。

動作環境

iOS端末:iOS 10.3以降を搭載したiPhone 7以降またはiPad Air 2以降の端末
Android™端末:Android 5.1以降を搭載した端末

  • Apple®、App Store®、Appleロゴ、iPhone®およびiPad®は米国およびその他の国々で登録された、Apple Inc.の商標です。
  • iOSの商標は、米国およびその他の国におけるCiscoのライセンスに基づいて使用しています。
  • iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づいて使用しています。
  • Android™およびGoogle Play™はGoogle Inc.の商標です。

関連製品

イベント情報

ページトップへ戻る

お問い合わせ・サポート